About job
入社動機
窓という個性的な商材に、心をつかまれて
大学では建築分野を専攻しつつ、人の行動や体の動きといった人間工学分野にも関心を持っていました。窓という商材に興味を持ったきっかけは、就職活動時に「家を洋服に例えたら、外装はアウター(上着)、内装はインナー(下着)、でも窓や玄関は両方の側面をもつパーツだ」といった内容の本に出会ったことです。窓やドアは、家の内外をつなぐため、強さと繊細さをあわせ持ったユニークな商材だと感じました。、モノづくりに対するこだわりはもちろん、社員の方々が本当にいきいきと働いている姿が印象的で、入社を決めました。
現在は商品開発本部に所属し、特定のハウスメーカーに向けた窓全般の商品開発を担当しています。家という器の中で、窓は家全体の印象を大きく左右する意匠要素であり、また断熱性能の面においては弱点にもなりうる、非常に重要なパーツ。お客様が求める品質は高く、新商品の開発は一筋縄ではいきません。しかし、自分の携わった窓が、くらしや町に溶け込んだ景色を想像して、日々の業務に取り組んでいます。
やりがい
数値以上に大切なことが、開発にはある
商品開発をする上で大切にしているのは、単なる数字だけではなく、生活者の感覚や実際の使い心地も大切にすること。以前、車いすユーザーにも通過しやすいテラス用の引違い窓の開発に携わったことがあります。数値上は問題ないように思えた溝幅であっても、実際に自分が車いすで通行してみると通りにくかったり、タイヤがはまってしまいました。そこで、溝幅を大きく、深さを浅くしたところ、スムーズに通過できるように。こうした実情は、図面だけではわかりません。実際にその窓を利用する生活者の視点や立場、感覚で検証することの重要性を学んだ貴重な経験でした。 また特需・直販商品開発グループの一員としては、お客様であるハウスメーカーが持つ個性や価値観、要望を的確に把握することも大事にしています。それぞれのハウスメーカーによって目指したい家の方向性は異なっており、窓に求められる要素も変わってきます。こうした違いをしっかりと認識し、潜在的ニーズにアクセスできるような新しい価値を創造していきたいと思っています。
今後の目標
常識を覆し、新しい価値をつくる
日本の住宅は構造やビジネスモデルに大きな変革があまりなく、時代に合わせて堅実に進化してきた印象を受けます。だからこそ、これまでの住宅やくらしの概念にスパイスを加えられるような、そんな商品をつくりたいと思っています。それは、今までにない画期的な窓かもしれませんし、もしかすると窓とは全く関係のないものかもしれません。それを開発することによって誰かのくらしがほんの少しでも豊かになれば、開発者としてこれほど嬉しいことはありません。もちろん、これまでの常識を変えていくことは決して簡単なことではありませんが、そういう未来を見据えて想像することは重要だと思っています。ちょっとしたことがきっかけで、大きくブレイクスルーしていくこともあるはずです。住宅も、その構造やビジネスモデルも、今が完成形であるとは思えません。絵空事と思うのではなく、挑戦し、進化し続けていきたいと思います。
入社を検討している人へメッセージ
就職活動は、自身のキャリアを真剣に考え始めるきっかけの一つだと思います。社会人であっても、自分のやりたいことが明確にわかっている人は、決して多くはないのではないでしょうか。だからこそ大切なのは、少しでも興味がわいたら、勇気を出して飛び込んでみること。自分はどんなことがしたいのか、この会社では何ができるのか、YKK APで働きながら一緒に考えていけたら嬉しいです。
所属・職種等は2023年取材時のものです。