About job
入社動機
品質にこだわり続ける姿勢に魅力を感じて
量子物理の研究をしていたことから、高度かつ信頼性の高いものづくりに携わりたいと考え、新卒では航空宇宙・防衛関係の企業に就職しました。国家プロジェクトなど大規模な業務に携わるやりがいは大きかったですが、身近な商品を開発することへの関心が高まり、転職を決意。「品質にこだわり続ける」というコアバリューがあるYKK APは、ドアや窓といった身近な商品で堅実なものづくりに携わりたいという私の思いと一致、これまで培った設計スキルでお役に立てると考え入社しました。
入社してから現在まで電装部品開発室に所属し、スマートドア(電気錠付のドア)や電動窓シャッター、エクステリア向け照明などの電気制御される建材の開発に従事しています。これら建材の電気制御はリモコンによる電波を利用していますが、昨今の住宅に使われる高断熱の窓は電波を通しにくいという課題があります。この電波を通しにくい性質は、当社の商品だけでなく、皆さんが利用している様々な電波通信にも影響があるため、高断熱と電波伝搬を両立させる材料・構造の研究も担当しています。スマートホーム分野では、大手電機メーカーとの協業に取り組み、家電(他社)と建材(当社)との技術的連携の確立を目指しています。品質にこだわり続けるYKK APの一員として、いつの時代も最高の商品をお届けできるよう精進しています。
やりがい
後悔しないよう、最善を尽くすために
日々の仕事で大切にしているのは、行動や判断を後悔しないこと。「この行動の後、安心しておいしいご飯が食べられるだろうか」と自問自答しながら仕事に取り組んでいます。例えば、業務上の提案をする際や重要な決断を下す際、表面的な情報だけで満足せず、法律やニーズなど出来る限り多くの情報を収集し、関係者と十分に話し合った上で綿密な決断を下します。常に最善を尽くしたと自信を持てるように心がけているのです。
1990年代に開発された電動シャッターの保守用コントローラーの開発に挑戦したことがあります。2018年当時、このシャッターは生産・販売終了から20年が経過し、保守用コントローラーの在庫も無い状況でした。更に電動シャッターを稼働させるモーターなどの部品も入手困難な状況でありましたが、20年前の商品を大切に使用されたいお客様のために、八方手を尽くし、社内関係者の協力も得ながら、販売当時の商品を再現することができました。結果、お客様に満足いただけただけではなく、施工業者の方からも「修理しやすかった」というお言葉までいただけたことは、私にとって大きな意味があります。既に保守が困難な商品と切り捨てず、お客様のニーズに応えるために最善を尽くしたことは、今でも私の大きな自信となっています。
今後の目標
新たな価値を持つ未来の建材を開発したい
技術の進化と社会の変遷が驚異的な速さで進行しているなか、建材業界もまた、静観することなく進化を遂げています。かつて戸建住宅で一般的だった雨戸や玄関ドアは、現代の都市生活のニーズに応える形で、セキュリティや利便性、スペース効率を追求したスマートドアや電動窓シャッターに取って代わられつつあります。この継続的な変化に対応したより利便性の高い、新しい価値を持つ未来の建材の開発に挑戦するのが目標です。
YKK APではお客様に安全かつ安心して商品をご使用いただけるよう、様々な知見を蓄積してきました。操作しやすい部品の形状や取付位置への配慮がその一例です。更にモニター検証を通じ、設計した商品が実際に意図した通りに機能するかなど、商品化の適切性を徹底的に検証しています。
これらの細部にわたる配慮が、高品質な商品を保証する重要な要素です。 現在、検討中の新技術の導入に対しても、この品質に対する姿勢と経験の活用を通じ、新しい知見の集積を行っています。品質に対するYKK APのこだわりこそが、未来の建材に新たな価値をもたらし、お客様のニーズに合わせた形で実現することが可能だと私は信じています。
入社を検討している人へメッセージ
ともに成長し、新たな挑戦を楽しめる人を歓迎します。私自身も多くの新しい分野に挑戦しており、新しい要素技術の構築や品質基準の策定など、明確な答えのない問題に日々向き合っています。互いに知見を共有し、挑戦し、議論を重ねながら最善の解決策を導き出す仲間になりませんか。そして、世の中によりよいものを提供し、人々の豊かな暮らしに貢献しましょう。
所属・職種等は2023年取材時のものです。